「通勤・通学や買い物をもっと快適にしたい!」
そんな方に人気なのが電動アシスト自転車。ペダルをこぐ力をサポートしてくれるため、坂道や長距離移動もラクにこなせるのが魅力です。
しかし、種類が多く、どれを選べばいいのか迷うことも。
本記事では、乗りやすい電動アシスト自転車の選び方を解説し、用途別におすすめの電動アシスト自転車7選を紹介します。通勤・通学向けから子ども乗せモデルまで、自分にぴったりの1台を見つける参考にしてください!
電動アシスト自転車ってどういうものなの?
電動アシスト自転車とは、モーターでペダルを漕ぐ力をサポートしてくれる自転車のことです。
あくまで自転車のためペダルを漕ぐ必要がありますが、モーターが最大漕ぐ力の2倍までアシストしてくれるため、坂道や向かい風でも快適に走行することが可能です。
道路交通法上、人の力に対するアシスト力は、10km/h未満では最大2倍になります。10km/h以上では、走行速度が上がるにつれてアシスト力が徐々に減少し、24km/hではゼロになります。
令和5年4月1日から、すべての自転車利用者に乗車用ヘルメットの着用の努力義務が課されました。車と衝突したりフラついて転倒したりすると、地面に頭部をぶつけてしまう危険があります。
自転車に乗るときは、子どもも大人も、命を守る乗車用ヘルメットをかぶるようにしましょう。
電動アシスト自転車の3つのメリット
電動アシスト自転車には、以下の3つのメリットがあります。
モーターの力で“グイグイ”進む
上り坂や向かい風、子供と2人乗りなどペダルが重くなりがちな時にも、モーターのサポートでグイグイ自転車が進みます。
維持費のリーズナブルさ
自動車やバイク、公共交通機関と比べて、維持費がリーズナブルに済むのも大きなメリットです。
環境にも優しい乗り物
電動アシスト自転車はもちろん排気ガスを排出しません。地球のことを考えても環境に優しい乗り物です。
電動アシスト自転車と電動自転車の違い
モーターの力を利用する自転車には、「電動アシスト自転車」と「電動自転車」の2種類があります。
両者には以下のような違いがあるので、選ぶ際にご注意ください。
【電動アシスト自転車】
・人の力をモーターが補助
・モーターは時速24kmまでアシスト
・道路交通法上は自転車と同じ扱い
【電動自転車】
・モーターの力のみで走行可能
・24km以上でもモーターがアシスト
・道路交通法上は原付バイクと同じ扱い
電動アシスト自転車は、道路交通法上は「駆動補助機付自転車」と呼ばれ、自転車に該当します。そのため一般の自転車と同じように、利用するのに免許は不要です。
しかし電動自転車は、道路交通法上は「原動機付自転車」に該当するため、運転するのに原付きバイクを運転できる免許が必要になります。
電動アシスト自転車の選び方
電動アシスト自転車は、バッテリー容量やタイヤの大きさ、そのほかの機能など、種類によってさまざまな違いがあります。
自分に合ったモデルを購入するために、以下のようなポイントを意識しておきましょう。電動アシスト自転車の選び方のポイント
乗る距離や頻度に適したバッテリー容量を選ぶ
乗り方に合ったタイヤの大きさを選ぶ
折りたたみ・三輪などの機能面もチェック
人気の国内メーカー製品なら安心
乗る距離や頻度に適したバッテリー容量を選ぶ
容量 | 主な用途 |
---|---|
6.0Ah〜 | 近所のお買い物 |
12.0Ah〜 | 通勤・通学 子どもの送迎 |
14.0Ah〜 | 長距離移動 |
※上記の表はあくまで目安です。走行シーンによって適切なバッテリー容量は異なります。
電動アシスト自転車のバッテリーは、容量が大きいほど1回の充電で走れる距離が長くなります。
大容量バッテリーを搭載したモデルは頻繁に充電せずに済むのがメリットですが、その分価格が上がる傾向にあるので、基本的には乗り方に合った容量を選ぶのがポイントです。
バッテリー容量は「Ah(アンペアアワー)」という単位で表示されていることが多く、週に数日、近所の買い物に利用する程度なら6.0〜8.0Ah程度で十分なケースが多いでしょう。
通勤・通学や子どもの送迎で毎日利用する場合は、もう少し余裕を持った容量がおすすめ。1日5km以上の長距離移動をしたり、坂道を走る機会が多かったりするなら、14.0〜16.0Ahほどの大容量タイプを選ぶと安心です。
乗り方に合ったタイヤの大きさを選ぶ
バッテリーと同様、タイヤサイズも用途に応じて選ぶのが重要です。たとえば、20インチ以下のミニベロタイプは、漕ぎ出しの負担が少なく、小回りが利きやすいのがメリット。乗車時の重心が低くなる分、安定感があります。
ただし、小さなタイヤは路面からの影響を受けやすいため、毎日ある程度の距離を走るのであれば、標準的な26〜27インチのモデルがおすすめです。
また、適切なタイヤの大きさは、乗る人の身長や体格によっても違います。小柄な方であれば、ひと回り小さい24インチも検討してみましょう。
折りたたみ・三輪などの機能面もチェック
電動アシスト自転車のなかには折りたたみ可能なものもあり、車に積んで持ち運んだり、室内に保管したりするのに便利です。
また、三輪タイプの電動アシスト自転車は安定感があるので、高齢者の方やたくさんの荷物を運ぶ機会が多い方にもおすすめです。
各メーカーで注目されている機能としては、パナソニックが2021年に発売した「ビビ・L・押し歩き」に国内で初めて搭載された「押し歩きアシスト」機能が挙げられます。
従来はアシスト機能が発動するのはペダルを漕いでいるときだけでしたが、押し歩き中にも簡単な操作で補助をスタートしてくれるので、歩道橋や駐輪場などのスロープを登るときに役立ちます。
そのほか、前輪にモーターを設置したブリヂストンの「両輪駆動」モデルは、走りながらや自動で充電してくれる「回生充電」や、優しくスピードを抑える「モーターブレーキ」などの機能を搭載し、人気を集めています。
人気の国内メーカー製品なら安心
「信頼の置ける定番メーカーから選びたい」という方は、国内メーカーから選ぶのがおすすめ!
性能面に加え、各種保証やアフターサポートなども充実しているので、安心して購入できるでしょう。
そのほか、電動アシスト自転車の安全性を確かめたい方は、BAAマークやSGマークなど、安全基準に係るマークが貼られているかどうかもチェックしてみましょう。
電動アシスト自転車のおすすめ7選
ADO電動自転車
ADO電動自転車は、コストパフォーマンスの高さと革新的な設計で、電動アシスト自転車市場に新しい風を吹き込んでいます。
従来の電動自転車と比べて、超軽量カーボンフレームとわずか15秒で折りたためるコンパクト設計の組み合わせにより、扱いやすさと実用性を両立させた点が特徴的です。
さらに、「ADO AIR20PRO」は日本初の自動変速の内蔵ギアシステムが適切なケイデンスを維持します。
BSFANGモーターの内蔵ギアシステムを搭載し、速度が18~19km/hに到達すると、モーターが自動的に2速に切り替わり、手動で変速する必要がありません。
超軽量カーボンフレームの採用により本体の重量を20kg以下に抑えながら、最大アシスト距離180kmという驚異的な航続距離を実現しました。
また、独自のADO BleePowerカーボンドライブ技術の採用によりチェーンの脱落、油汚れ、さびやすい問題から解放され、メンテナンス性も向上し、日常的な使用における利便性も高いでしょう。
MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)
MOVE.eBikeは、電動アシスト自転車の中でも特にデザイン性と機能性を兼ね備えたモデルとして人気を集めています。
折りたたみ機能を搭載し、コンパクトに収納できる点が特徴的で、都市部での移動にも最適です。
MOVE.eBikeの最大の特徴の一つが折りたたみ機能です。
一般的な電動アシスト自転車は大きくて収納に困ることが多いですが、MOVE.eBikeは簡単に折りたたむことができ、コンパクトに収納可能です。
例えば、電車での輪行や車に積んで移動する際にも便利で、都市部での使用に適した設計になっています。
また、デザイン面でも洗練されており、シンプルでスタイリッシュなフレームは、多くのユーザーから高評価を得ています。
MOVE.eBikeは、強力なモーターを搭載しており、坂道でも楽に走行できるのが魅力です。
電動アシスト機能は最大で時速24kmまでサポートしてくれるため、スムーズな移動が可能です。
特に、ストップ&ゴーが多い都市部では、加速の良さが快適な走行を実現してくれます。
また、アシストモードの切り替えができるため、バッテリーの消費を抑えながら長距離走行することも可能です。
PELTECH(ペルテック)
PELTECHは、大阪府堺市に拠点を置く、比較的新しい電動アシスト自転車の日本メーカーです。
「低価格かつ高性能」 な自転車を届けたいという理念のもと、日本製の部品にこだわり、商品開発を行っています。
ネット販売をメインとしつつ、訪問修理にも対応するなど、アフターサービスにも力を入れている点が特徴です。
通販サイトを活用し、実店舗販売にかかるコストを抑えていること、お客様の声をすぐに製品に反映させるという姿勢が、大手メーカーにはできない「低価格かつ高性能」 を実現している秘訣と言えます。
中でも「TDN-206L」は、PELTECHの折りたたみ電動アシスト自転車の中でも人気の高いベーシックモデルでカゴ・泥よけ・カギ・スタンド が最初から付いているので、別途購入して付けるというコストと手間がありません。
YAMAHA(ヤマハ)
オートバイの製造にも強い『YAMAHA』は、電動アシスト自転車のパイオニアとも言える国内メーカー。
長年培ってきた独自のノウハウにより、こぎ出しのなめらかさや安心できるスピード感などを実現しており、乗り心地の良さを重視する方におすすめです。
近年人気が高まっているクロスバイクやロードバイクなどのスポーツタイプや、小回りのきくミニベロタイプのモデルも取り揃えており、カラー展開も豊富。
幅広いモデルから選ぶことができます。
Panasonic(パナソニック)
家電メーカーとしておなじみの『パナソニック』は、製造から組立てまでを一貫して日本で行う国内メーカーです。
特に大容量バッテリーには定評あり。
効率よくバッテリーを使える省電力システムも搭載されているため、「バッテリーの良さ」で選びたい方におすすめです。
さらに電子キーなどの独自機能を搭載したモデルもあり、安全性と性能の良さを兼ね備えています。
近年はコストパフォーマンスを重視したモデルも発売。
幅広いニーズに応えています。
Bridgestone(ブリヂストン)
世界大手のタイヤメーカーとして有名な『ブリヂストン』は、高い走行性能と耐久性を持つ電動アシスト自転車を製造する国内メーカーです。
バッテリーはヤマハと共同開発を行っており、走行中にバッテリーの充電が可能なデュアルドライブ機能や耐久性の高いリチウムイオンバッテリー、車体に耐パンクタイヤを採用したモデルもあり、日常のメンテナンスを減らしながらも、長く安定して使用できます。
そのため、毎日長時間・長距離の走行をする方におすすめです。
サイクルベースあさひ
数多くのメーカーの自転車を取り揃える、自転車専門販売店として有名な『サイクルベースあさひ』からも、オリジナルの電動アシスト自転車が発売されています。
現在発売されているのは、シティタイプとチャイルドシートタイプ。
スポーツタイプの電動アシスト自転車にも採用されている最新のダイレクトドライブ方式で、ペダルを踏む力に合わせてモーター出力し、なめらかで自然なアシストを実現。
さらに、耐久性と優れたメンテナンス性も兼ね備えています。
電動アシスト自転車のおすすめ7選まとめ
電動アシスト自転車を選ぶ際は、用途に合ったタイプ・バッテリー容量・アシスト機能・走行距離をチェックすることが重要です。
通勤・通学向け、買い物用、子ども乗せモデルなど、それぞれのライフスタイルに適した1台を選ぶことで、快適な移動が実現します。
本記事で紹介したおすすめの電動アシスト自転車7選を参考に、自分にぴったりの1台を見つけて、快適なライドを楽しんでください!