お正月のおせちは、家族みんなで囲むとっておきのご馳走。
でも、一般的には「合成保存料」「合成着色料」「過剰な調味料」が使われていることが多く、特に子どもや高齢者のいる家庭では「安心して食べられるか」が気になるところです。
では、「本当に無添加なおせち」はあるのでしょうか?
今回は、無添加・自然素材志向で信頼できるおせちの選び方と、特におすすめしたいおせち3つを紹介します。
目次
安全なおせちとは? 不安要素と安心と思える基準について
おせちにありがちな不安要素
- 合成保存料・防腐剤:長期間保存するために使われることが多い
- 合成着色料:鮮やかな見た目を演出するために添加される
- 過剰な調味料や化学調味料:うま味調整を目的に使われる場合
- 原材料・産地不明:どこの原料か不明だと品質が担保しづらい
- 表示の不透明さ:ラベルに「調味料(アミノ酸など)」「着色料」など曖昧に書かれているケース
“安全なおせち”に押さえたい基準
以下のようなポイントを満たしていると、「無添加(または添加が最小限)」と判断しやすくなります。
チェック項目 | 内容 | 判断の目安 |
---|---|---|
添加物の表示 | 「保存料」「着色料」「香料」「調味料(アミノ酸等)」などが記載されていない、または極力使っていない | 不使用、または「不要なものは使わない」という説明がある |
原材料表示・産地 | 主原料・原材料すべて、産地まで明記されている | 国産や地域指定が記載されている |
調味料の種類 | 家庭で使われる程度の調味料(砂糖、醤油、みりん、塩など)中心であること | 「化学調味料無添加」などの表記あり |
保存形式(冷蔵・冷凍) | 冷蔵発送、生のまま詰めて送る、または急速冷凍・解凍調整方式など | 冷蔵タイプ:解凍済みか生か、冷凍タイプ:解凍時間などの指示が明記 |
消費期限・保存性 | 添加物が少ない分、保存性が短めになることを前提に、期限・保存方法が明確 | 例:1月1日、1月2日までなど具体的に記載あり |
特に「冷蔵」で届くおせちは、保存料を使わず“作りたてに近い状態”を維持できるというメリットがあります。
ただし冷蔵タイプは保存期間が短いため、食べる日程との兼ね合いも重要になります。
失敗しないおせちの選び方ポイント
無添加を目指すなら、以下の点を押さえておくと失敗しにくくなります。
原材料・添加物表記を必ず確認する
「調味料(アミノ酸等)」「香料」「着色料」などが使われているかどうかをチェック。
冷蔵 vs 冷凍 の選択
– 冷蔵(生冷蔵・解凍済み冷蔵)なら、届いたらすぐ食卓に出せる - 冷凍タイプは保存性が高く、好きな日に解凍して楽しめる
消費期限と保存方法に注意
無添加だから日持ちが短めになる可能性が高い。届いたらすぐ食べられるよう計画を。
少量多品目タイプかボリューム重視か
少人数家庭なら、食べきりやすい量で多品目のセットが無駄なくて良い
早期予約・キャンセル条件を確認
無添加・手作り系は数が限定されやすく、早く完売することがある
信頼できるブランドかどうか
過去の実績、レビュー、企業の情報開示姿勢なども判断材料
これらを念頭に置いておけば、「無添加だから味気ない」「日持ちしない」といった不安を最小化できます。
おすすめおせち3選
らでぃっしゅぼーやのおせち
特徴・こだわり
- 主原料・調味料まで国産素材を重視し、「不要なものはなるべく使わない」方針。
- 「無添加・国産素材」に特化した品として紹介されている例も多い。
- 冷蔵・冷凍タイプともに展開しており、少量多品目のセットもあり。
メリット
- 素材へのこだわりが明示されていて安心感がある
- 冷蔵タイプを選べば届いてそのまま並べられる
- 少量向けセットありで無駄が出にくい
注意点・デメリット
- 手作り・無添加ゆえに価格は高めになりがち
- 早期予約が必要、売り切れになる可能性あり
- 冷蔵タイプは保存期間に制限がある
オイシックス(Oisix)のおせち
特徴・こだわり
- 有機野菜・無添加食品ブランドの延長線上でおせちを展開
- 保存料や合成着色料を極力使わない方針を打ち出している例あり
- 冷凍おせち形式が主流で、解凍して食卓に出せる方式を採用
メリット
- 保存性・柔軟性が高く、当日都合が変わっても対応しやすい
- 和洋折衷などバリエーションが豊富
- ブランドとして食材の安全性に対する信頼度が比較的高い
注意点・デメリット
- 冷凍方式ゆえに、解凍時にムラや水分が出る可能性あり
- 解凍時間や扱い方を守らないと味落ちすることも
- 「無添加」といっても、調味料に多少の添加が含まれていることもあるので表示をチェック
ちこり村のおせち
特徴・こだわり
- 岐阜・中津川の地域食材(栗、恵那どり、飛騨牛、竹の子など)を活かした“田舎手づくり”スタイル
- 「薄味で風味豊かに仕上げる」ことを追求
- 冷蔵便配送で、解凍不要でそのまま食べられるタイプもある
メリット
- 地元素材&手づくり感が魅力
- 冷蔵タイプで解凍不要の手軽さ
- 味付けが比較的優しい点は子どもや高齢者にも配慮
注意点・デメリット
- 冷蔵便ゆえに配送できる地域や日程に制限がある可能性
- 保存期間が限られる(例:1月2日正午までなど明示されていることあり)
- 数量限定で早めに売り切れる傾向
比較まとめ
ブランド | 方式(冷蔵/冷凍) | 無添加・素材こだわり | 保存性/柔軟性 | 向いている家庭 |
---|---|---|---|---|
らでぃっしゅぼーや | 冷蔵・冷凍併用 | 主原料・調味料まで国産・無添加重視 | 冷蔵は短めだが冷凍で対応可能 | 「届いてすぐ並べたい」「素材にこだわりたい」派 |
オイシックス | 冷凍中心 | 極力無添加、保存料・着色料削減志向 | 保存性が高く、食べる日を選べる | スケジュールが変わる可能性がある家庭 |
ちこり村 | 冷蔵(解凍不要タイプあり) | 地元素材、手づくり、薄味志向 | 冷蔵なので保存期間は短め | 味付け優しいものを求める、地域制限大丈夫な家庭 |
まとめ・注意点
- 「完全無添加」をうたうおせちでも、豆腐の凝固剤や食品の製造上どうしても使われる添加物が含まれていることもあるため、表示を丁寧に読むことが重要です。
- 冷蔵タイプを選ぶなら、食べ始める日から逆算して配送日や保存期間を考えること。
- 冷凍タイプを選ぶなら、解凍方法(冷蔵庫で何時間か、均一解凍など)を守ることで味や見た目の劣化を防げます。
- 早期予約・割引・キャンセル規定を事前に確認。無添加・手づくり系は数量限定・早期完売の可能性が高いです。
- 少人数世帯では食べきり量、多品目セットの方が無駄が出にくくおすすめ。